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週刊書評 ::: あかんたれ [book]

花登筐『あかんたれ』(文藝春秋)

これがナニワの土性っ骨!

絶版・品切れにより、入手困難になった本を、ユーザのリクエスト投票により復刊させる「復刊ドットコム」(http://www.fukkan.com/)というサイトがあります。このサイトで多くのリクエストを集め、電子書籍のみで復刊されたのが、この『あかんたれ』という小説です。そこでのリクエストを見ると、作者である花登筐(はなとこばこ)のファン以上に、テレビドラマの再放送を見て、ぜひ原作も読みたい!という声が圧倒的多数。テレビドラマ版は、東海テレビ制作で1976年から1978年にかけて、昼ドラマの枠で最初に放映されました。その後、擦り切れるほど再放送されたとのことなので、ご覧になったという方も多いはず。実を言うと私は残念ながらそのテレビドラマは見たことがありません…。
『あかんたれ』の主人公は、大阪は船場の大きな呉服問屋・成田屋のめかけの子・秀太郎。彼は八歳にして、運命のいたずらに翻弄されるように、父の死をきっかけに、母と離れて、本家で丁稚奉公をすることに…。正妻と腹違いの姉弟たち、そして店の他の奉公人たち…決して好意的ではない人々に囲まれて、秀太郎こと秀松の、「てかけの子」としての辛い苦難の日々が始まります。小説の冒頭からまずは番頭にいじめられて「あかんたれ!」という言葉をぶつけられる秀松。「あかんたれ」とは関西の言葉で、駄目な奴、意気地なしといった意味だそうです。他にもあからさまな苛めを散々に受ける秀松。しかし、秀松は耐えるのです。どんな苦境にあってもひたすらに限界ぎりぎりの辛抱と努力を諦めることなく続けるのです。お母はんと一緒に住みたい、ただその一心で、
卑屈にならず、屈折もせず、立派な大阪商人へと成長していく秀松。その健気な姿には思わず目頭が熱くなりました…。
まさしく少年版『おしん』ですよこれは!明治20年代から昭和初年代まで、哀れな少年が商いの神と言われる大商人に成り遂げるまでの、立身出世の一代記。これぞまさしくエンタテインメントの真髄!
http://books.bitway.ne.jp/shop/mt-detail_B/trid-main/ccid-0101/cont_id-B0420500098.html


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コメント 1

あかんたりーな

今、また福岡地方は「あかんたれ」再放送しています。やめられない!と毎日チエック!!原作読みたい!!!できれば単行本で欲しいなー。どこかで復刻してくれないかなー
by あかんたりーな (2006-09-17 20:15) 

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