So-net無料ブログ作成
検索選択

若い貴族たち 13階段のマキ [cinema]

『若い貴族たち 13階段のマキ』
1975年/東映東京カラー/78分
■監督・脚本:内藤誠/脚本:金子武郎/原作:梶原一騎、佐藤まさあき/撮影:山沢義一/美術:北川弘/音楽:菊池俊輔
■出演:志穂美悦子、大原美佐、近藤宏、名和宏、藤山浩二、上野山功一、久地明

やー、面白かったなあ。それにしても、またまた変な映画を見てしまったよ…。

きっと、ひとりで見に行っていたら、帰りの電車で、思い出し笑いをこらえるためにさぞや苦しんだことだろう。 友人たちと一緒に見て良かった。帰り道ですぐさま感想を話し合えたからね。

個人的には、かなり素晴らしい映画だったので、今回の上映で見れたことを、心から幸福に思ったのだけれども、見る人が見たら、きっと理解不能でこの上なくつまらない映画なんだろうな。年齢制限に敏感な人が見たら、確実に問題視することだろう。暴力と流血とエロ、しかも唐突で無意味な。そういうヤバイ描写がやたらと多くて、何も知らないお子様が見たら、本気でトラウマになりかねない勢い。しかし、それでも、この映画はとっても楽しい映画だったと思うのだ。映画としてはメチャクチャで、しかも、まるっきり投げっぱなしなんだけれども、見終わった後には、すっかり気分爽快になり、終映後の観客席では、微妙な満足感が共有され、場内に充満しているかのようであった。

冒頭から主題歌が流れ終わるまでの間に、この映画のエッセンスが詰まっている、といっても過言ではないだろう。のっけから、大股開きの女性の股間が映し出される。パンツ丸見えの彼女たちは、対立するスケバングループに捕まってリンチを受け、さらには、線路に縛り付けられて、電車で轢き殺されそうになっている。その場に颯爽と現われた一人の女、それが、志穂美悦子演ずる、通称「13階段のマキ」。赤い手袋と細いジーパン、白いトレンチコートを脱ぎ捨てれば、トレーナーには大きく、もちろん「13」のプリントが!得意の空手で、スケバングループに襲いかかり、恐るべき戦闘能力を発揮する。後ろ回し蹴りが唸りを上げ、目つぶし攻撃が炸裂し、必殺の跳び蹴りがビシッと決まる。アクションシーンにおける動きは、さすがは志穂美悦子、冴えたキレっぷりなのである。

13階段のマキをリーダーとするのが「野良猫グループ」。歓楽街で夜遊びをし、暴力団・大門組のストリップ小屋で大立ち回りをやらかすかと思えば、朝練として空手着に裸足でジョギング、基礎トレーニングに励む、武闘派かつ体育会系の集団だ。前半は、野良猫グループと大門組の遺恨、さらに、大門組と関わりのある企業の令嬢・悠子との対立が描かれている。ほんの些細なきっかけから、「目には目を、歯には歯を」を体現する、凄まじい仕返し合戦が、野良猫グループと悠子お嬢様の間で繰り広げられる。あのときにあの一言を捨てぜりふに残さなかったら、悠子の人生も、まったく違ったものになっていただろうに…。そして、後半は、悪役ぶりを増した大門組の策略によって、野良猫グループは拉致監禁され、マキはひとり女子鑑別所に送り込まれて、常に命を狙われるようになる。そして、クライマックスは、シャバに舞い戻った13階段のマキ VS 大門組の、壮絶なバトル!『KILL BILL Vol.1』の青葉屋での戦闘よりも、こっちの方が断然面白いくらいだったよ!つーか、タランティーノは、たぶん、この映画、ひそかにちゃんと見てるんじゃないのか…特別出演で、ほんのちょっぴりだけど、志穂美悦子の兄役で、千葉ちゃんも登場しているしね。

エピソードのディティールには、ツッコミどころが満載、笑うしかないネタがたくさんあるのだけれど、ひとつひとつ挙げていったら、きりがないし、興醒めでもあるので、自粛する。本当は全部書き出したいくらいの勢いなんだけれども。

それにしても面白かった…最高っす!ソフト化されていないのが、信じられないし非常に残念。こんなに面白いのになあ。ヒドイよなあ。

過剰な生き方のススメ@阿佐ケ谷ラピュタ(〜3/4、レイトショー特集上映)
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/kajo/
若い貴族たち 13階段のマキ - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD18304/

ポスターの画像はhttp://d.hatena.ne.jp/samurai_kung_fu/さんのところから無許可で拝借してしまいました。ありがとうございます…。


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 2

バビゾ

はじめまして。TBありがとうございました。
この映画、ビデオもDVDも出てないんですよね。 
でたら絶対欲しいです。
しかし、あのストリップ小屋でのシーンは大笑いしました。
原作も更に過激だそうで、是非見たいと思っています。
by バビゾ (2005-02-18 22:22) 

kimukana

はじめまして。ラピュタの今回の特集上映で、なぜか、この作品だけは見に行こうと決めていました。ソフト化されていない、と聞く前から。 DVD、ぜひ出てほしいですね。ストリップ小屋のシーンも面白かった!わたしは遊園地のシーンで大笑いでした。同じ監督の他のスケバン映画、それから原作も気になります。
by kimukana (2005-02-20 03:12) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

関連リンク