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男組 [cinema]

「男組」
1975年/東映東京カラー/78分
■監督:内藤誠/脚本:波多雅史、田口勝彦/原作:雁屋哲、池上遼一/撮影:出先哲也/美術:中村修一郎/音楽:戸塚昌三
■出演:星正人、山口智子、南条弘二、にしきのあきら、室田日出男

阿佐ケ谷ラピュタの特集「過剰な生き方のススメ」にて(2/16)。

ああ、また変な映画を見てしまった…。

『13階段のマキ』と同じ監督の映画だったから見に行ったのですが。

同じく劇画が原作で(そういう特集上映だから!)、またもや、いや、さらにひどい投げっぱなしの作品だった!長編劇画を一本の映画にまとめることによって、否応なく生じる無理が、『13階段のマキ』よりも、より鮮明に出てしまっているというか…。あらかじめ準備された設定を、十分に活かしきれないままに、エピソードをとにかく繋いでいったら、強引にクライマックスに持っていくしかなくなって、あれあれ、唐突に終わっちゃったよ、そんな印象の映画だった。

関東少年刑務所に「父親殺し」の罪状で服役中の流全二郎。彼は刑務所内で結成されたグループ「五家宝運」のリーダーでもある。そんな彼が、手首に長いチェーンの手錠をはめられ、荒廃した私立の名門高校、青雲学園に派遣される。青雲学園では、都内制覇の野望を持つ神竜剛次が率い、格闘技部の主将を四天王とする凶悪なグループ「神竜組」による恐怖政治がしかれ、一般生徒はもとより、教員ですらも怯えるより他にない、抑圧された日々を送っていた。流に神竜組打倒を依頼する白井校長。流に協力を誓う生徒会長の阿部。しかし、神竜と四天王、さらには神竜の親衛隊や謎のカンフー使いの留学生・張が、流と五家宝連、生徒会グループに間断なく襲いかかる!流と神竜の激闘、そして死闘の決着は…?

どう見ても「少年」にも「高校生」にも見えない登場人物たち。特に五家宝連と四天王は凄いことになってます…。つーか、オッサンばっかり!
そして、悪役である神竜剛次。常に日本刀を手にし(雷雨のなかで居合の練習はするなよ…)、ヒットラーを崇拝して「大衆は豚だ」と断言する、金と権力を掌握する父をバックにして、都内制覇の野望を推し進める、無表情のリーダー。こいつが、というか、南条弘二が、どこかで見た顔だなーと思ってたら、実は柳沢敦にそっくりで、そればかりが気になって仕方がなかった。

個人的には、しくじった奴の額に、制裁として「犬」の文字を彫り込むとか、校長役の室田日出男が、涙ながらに、ガクブルしながら薬を飲もうとしているので、胃薬でも飲むのだろうか?と思ったら、実は自殺しようとしていた、とか、クライマックスの留学生・張(たぶんブルース・リーのそっくりさんとかやっていた役者さんなんだと思われる…)の扱われようとか、ツッコミどころというか、笑えるポイント満載だったのですが、ひとりで来ているお客さんが多かったせいか、場内に笑いが起こるということがなく、自分も一人客だったので、たったひとりで大笑いするのも気恥ずかしく、笑いをこらえるのに、ひたすら必死でした。

ちなみに、同じ原作で、舘ひろしバージョン(1976年東映)も存在するらしい…。

むしろ原作劇画が読みたくなったかも…。『クロ高』の北斗くんって、本来はこういう世界の住人だよなあ、とか思った。


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バラサ☆バラサ

初めまして。
男組で検索してたどり着きました。

あの映画、原作の漫画の全14巻中の1巻に神竜との決闘を無理やりつけたので、なんとも情けない作品になっています。

原作は、スケールがどんどん拡大していきます。アナクロな物語ですが、割と面白いですよ。

トラックバックさせていただきます。
by バラサ☆バラサ (2008-02-08 15:43) 

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